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YAXI MSR7 Comfortレビュー | SONY MDR-CD900STのイヤーパッドを交換しました

みなさまこんにちは、YAMINABE RECORDSのいしぐろ(@YR_ishiguro)です。

スタジオの定番モニターヘッドホンことSONYの900ST。

例に漏れず私も数点持っているのですが、高温多湿な日本で使っているともれなく数年でイヤーパッドが加水分解でボロボロになるわけです。

最近はあまり使っていないのもあって、棄てるかどうか迷っていたのですが、流石にもったいないので交換してみることにしました。

YAXI MSR7 Comfortはアルカンターラ採用の高級イヤーパッド


元々純正のイヤーパッドの触感が好きではなく、布系が良いなーと探していたのですが選択肢がほぼコレしかないっぽい?

周辺はフェイクレザーで、耳に当たる部分は東レとイタリアのEniの合同会社が作っているアルカンターラという布地が使われています。

アルカンターラはランボルギーニやマクラーレンといった高級車の内装にも使われている、フェイクスエードのような生地ですね。

イヤーパッドの交換


外した後のパッドがこちら…これはひどい。触ると表面素材がポロポロ取れてきます、間違って装着した際は最悪ですね。


イヤーパッドを外した時についでに交換した方が良いと言われている、真ん中のスポンジのようなパーツがウレタンリングと呼ばれるものです。

今回はあまり劣化が見られないのでそのまま行くことにしました。もし交換する場合は1個200円弱なので合わせて購入しておくと良いでしょう。


交換といっても特に難しい作業は無く、溝にひっかけるだけなので片方当たり5分もかからず完了しました。

側面から見ても特に余ったりはせず、ぴったりハマっています。

純正との比較 / 外観・質感・装着感


まずは外観ですが、もちろん肌ざわりが全然違います。純正はフェイクレーザーなのに対してアルカンターラ。

好みがわかれるところではありますが、個人的にはレザーだと汗をかいたときにべたつくのが苦手なので交換して良かったです。レーザーに比べて張りが無いので密着感も増えたような気がします。


もう一つ変更点があり、分厚さが全然ちがいます。

純正がヘタってぺちゃんこになったのか、もともとこんな感じの薄さだったのか正直忘れてしまいましたが、それを踏まえても厚みがあります。装着してみると全体的に包まれたような印象を感じます。

純正との比較 / 音質


びっくりしたのですが、イヤーパッドを変えただけで結構かわります。

アナライザーなどで計測したわけではありませんので私の主観なのですが、純正よりハイが削れまろやかになりつつ、しっかり低音が聞こえるようになりました。

元々CD900STはハイ強めで解像度が良く1つひとつの音が聞きやすいという事で、モニターヘッドホンとして人気があったわけですが、印象が全く別物です。

正直、モニターヘッドホンとして扱うには微妙になった気がしますが、よりリスニングに寄った傾向になったかなと思います。

私の場合モニター用ではなく動画編集の際のMA用として使おうと考えていたので、長時間聞いても疲れづらくなり良かったです。

まとめ:装着感は最高 でも、使い方によって評価が分かれそう

私の用途や好きな音の傾向からすると、交換は大成功でした。

先述したように大幅に音が変わってしまうので、元々のCD900STの音が好き…という方は純正やYAXIでも他のシリーズを選択した方が良いかと思います。

また5000円弱と純正の2倍以上するので、消耗品と考えると手を出しづらいかもしれません。

とは言え、長時間装着しても特有の頭痛を感じなくなる装着感の向上、優しい音になる事によって作曲作業でも耳を傷めにくい安心感、アルカンターラの耐久力アップと、CD900STの問題点を解決してくれるので、交換する価値は大きいと思います。