Logicool最高峰のクリエイター向けキーボード「CRAFT」レビュー
みなさまこんにちは、YAMINABE RECORDSのいしぐろ(@YR_ishiguro)です。
MacBook Pro 2016の不満点のひとつにキーボードがありまして、2015のタッチ感が体に染み付いている僕にとって、あのペチペチとした感触はどうも馴染めずミスタッチを連発するのです。
慣れの問題かとも思ったのですがそうでは無く、単純に自分との相性問題との結論にたどりつきました。
腰を据えて作業する為にクラムシェル環境を構築し、ついでにキーボードを新調する事にしました。
目次
ハイエンド・キーボード「CRAFT」の特徴
Logicoolの最高級ランクである「KX」、CRAFTはキーボードでは初となるKXランクのモデルで、同社キーボードの中で最高峰の物といって良いでしょう。
なんと言っても特徴的なのが本体左上にあるダイヤル「CROWN」で、純正ソフトウェアLogicool Optionsを用いてAdobeのデザインソフトや、Microsoft Officeの機能を割り当てる事が可能になっています。
ちなみにこのCRAFTですが、本社LogitechがAdobe社のデザイナー・プロダクトマネージャー・エンジニアと協力して開発されたという、Adobeソフトを使うクリエイターにぴったりなキーボードなのです。
開封の儀からの外観
写真では分かりづらいですが「CRAFT」の文字には銀で型押し加工がされており、箱だけでも高級感が漂っています。
箱を開けるとキーボード本体はフィルムでカバーされているわけですが、これがまた格好いい。
同梱物はシンプルに本体・USB Type-Cケーブル(充電用)・Unifyingレシーバーの3点。
ちなみに充電用ケーブルですが、本体に差すType-Cの反対側は通常のUSBコネクタなので、新しめのMacBookと直接接続は出来ません。
本体中心部にはさり気なく「logi」マークが。
グレイメタリックのフレームにダークグレーでプリントされているので、あまり主張しないのもGood。
このキーボード1番の特徴である「CROWN」プラスチックかと思っていたのですが、金属のパーツで光沢が格好いいのもそうですが、手に馴染みやすいことに驚きました。
別記事でも紹介しますが、ダークグレーのキーは、同社のマウスMX MASTER 2Sとの相性バツグンです。
CROWNの円に合わせてか、キーボード本体もアールを活かしたデザインになっています。
フレーム部だけでなく4隅の「esc」「Ctrl」「enter」「ロック」キー全てがきちんとデザインされているのが素敵ですね。
サイズ感と重さ
幅はApple Magic Trackpad2を3枚並べたくらいの大きさで、普通のテンキー付きキーボードサイズです。
当たり前ですがカバンに入れて持ち運ぶのは不可能なサイズ、持ち運んでカフェで作業的な使い方は出来ません。
薄さからは想像し難いのですが結構どっしりとした重量を感じます…というよりもわざと重くしています。
上部の金属フレーム部分は重りになっており、タイピングやCROWNの操作でもズレにくいように設計されているのです。
文字を打ちたくなるキータッチ
CROWNばかりに目が行きますが、このキーボードの素晴らしいところはキータッチ感の良さ。
MacBook Pro 2015のキーより少し深めのタッチが必要になりますが、タイピングしていて疲れるということはありません。
押入れる力としてはそこまで大きい力は不要なので、何文字でも打てそうな感じ。
また、キートップに円形の凹みをもたせることで指が滑らずタッチミスしにくくなっています。
バックライトはキーと本体の隙間をほんのり照らす程度に抑えられており、嫌な感じは無く、上品さを感じられます。
Easy-Switch機能が便利
矢印キーの上にある1 2 3と数字が書かれたボタンですが、これはEasy-Switchといって複数のPCを切り替えるスイッチです。
OA機器メーカーなどでUSB切替器が販売されていますが、それを元々の機能として持っているのです。
もちろんMac・WindowsとOSを跨いでの切り替えも出来ますし、Flowという別PC間でコピー&ペーストする機能を使うことが出来ます。
私はメインにMacBook Pro、サブにWindows PCを使っているので、わざわざキーボード・マウスを2個用意しなくても良いこの機能は非常に助かります。
クリエイティブ入力ダイヤル「CROWN」の実力は?
CROWNでどのような作業が出来るの?という事なのですが、ひとまず試してみましょう。
Lightroomの色温度をCROWNを用いて変更しています、ダイヤルの回転によって色が変化している様子がわかりますでしょうか。
CROWNをタッチする事で設定項目の切り替えが可能で、ダイヤルで調節→タッチで次の項目へといった操作になってきます。
また設定項目は純正ソフトウェアLogicool Optionsで各アプリごとに設定する事が可能です。
バッテリーの持ちについて
CRAFTは乾電池では無く充電式で駆動します。
となるとバッテリーがどのくらい持つか気になってくるところ。
4時間でフル充電なのですが、だいたい1ヶ月弱は持つのではないでしょうか。
実際に計測した訳ではないので保証は出来ませんが、思った以上に長く使える印象です。
また、もし充電が無くなってもケーブルを接続しながら使用する事も出来ますし、Macの場合無くなる前にお知らせしてくれます。
(windowsの場合はわかりません)
CRAFTの残念ポイント
ここまで手放しで褒め称えてきたわけですが、気に入らない部分が無いわけではありません。
特にCROWNという新しい規格についてはもう少しブラッシュアップが出来そうな気がします。
微妙にラグが有る
画像編集やデザイン作業を行うわけですが、CROWNを回転させてから操作に反映されるまでコンマ数秒程度のラグがあります。
大掛かりな作業には問題ないのですが、繊細な作業をしている時はイラっときますね。
タッチの感度が良すぎる
設定項目切り替えの為にタッチ操作を行うわけですが、感度が良すぎるため回そうと思って持つと次の設定に行ってしまうという事が起きます。
20,000円の価値はあるのか?
CRAFTは2万円前後とキーボードとしては高級の部類に入りますが、購入しただけの価値はありました。
単純にタイピングのしやすさだけを取っても価格分の価値はあるでしょう。
RealforceやHHKBのように深めのキーが好きな方には合わないかもしれませんが、MacBook Pro 2015のようなタッチ感が好みの方にはとてもオススメです。
なんといっても特にブロガーさんで使っている人を見かけないので、マイノリティとして良いのではないでしょうか?