AudioBox iTwo Studio|ラジオ配信の音質アップに音楽用機材はいかが?
みなさまこんにちは、YAMINABE RECORDSのいしぐろ(@YR_ishiguro)です。
最近インターネットラジオが地味に流行っているんですね。
私が高校生くらいの頃は全盛期でオンラインで活動する人はよくやっており、ラジオを聞きながらしたらば(2ch風掲示板)で実況するというリスナー参加型だったのですが、最近はTwitterやSNSでコメント出来る。
配信に関してはiPhoneひとつあればOKというかなり敷居が低くなっていますね。
今回はそんな手軽になった配信に、少しだけ機材をプラスしてクオリティをアップしましょうというお話。
目次
AudioBox iTwo Studioとは?
紹介するのはPreSonusのAudioBox iTwo Studioで、音楽制作に必要な機材がパッケージになっています。
- オーディオインターフェース
- コンデンサーマイク
- ヘッドホン
- 音楽制作ソフトウェア
- マイクケーブル
上記の機材がセットになっているので、PCがあれば音楽制作が始められます。
今回はそんなAudioBox iTwo Studioを、インターネットラジオなどの配信に特化してご紹介。
【補足1】オーディオインターフェースについて
映像でいうところのグラフィックボードのような存在で、音の入出力を管理する装置です。
もちろんPCに元々内蔵されている機能ですが、別のハードウェアとすることで音質のアップや、様々な入力端子、音量調節機能など基本よりも高度な事が可能となります。
【補足2】コンデンサーマイクについて
マイクには大きく分けて「ダイナミックマイク」「コンデンサーマイク」の2種類に分かれます。
カラオケで使うようなマイクは扱いがしやすいダイナミックマイク、コンデンサーマイクは高感度でキレイな音が録音できますが別途電源が必要であったり、湿度に弱かったりします。
配信目線でみたAudioBox iTwo Studioの魅力
音楽機材であるこのアイテムですが、配信という目線で見るとどのような点が優れているのでしょうか。
接続・設定・操作が直感的でわかりやすい
音楽系の機材というのは接続方法であったり設定がわかりにくい物が多いのですが、AudioBoxに関しては初めての方でも直感的に操作が出来ると思います。
特にMacの場合ドライバのインストールも不要なので、マイク→AudioBox→Macと接続してもらえれば、すぐに利用出来るのが嬉しいですね。
iPad・iPhoneでもつかえる
Lightning×USBケーブルを接続するとiOS端末でも利用する事が可能です。
iOS端末で利用する場合AudioBoxへの給電が出来ないため、別途電源用のUSBケーブルを接続しないといけませんが、コンデンサーマイクが使えるのは魅力。
軽く持ち運びしやすい
AudioBox iTwoは見た目に反してかなり軽く、600g。ちょこっとバッグに入れて運ぶのにも苦になりません。
例えば防音の優れた一人カラオケ用の部屋であったり、レンタル会議しつなんかを借りて複数人で収録したりと、持ち運ぶことが出来ると、意外と活用する機会が増えるのです。
ちなみに、私は楽器可能なレンタルルームへ持っていって、結婚式の余興用の楽曲のレコーディングする際に活用しました。
音質や品質はどうなの?
AudioBox iTwo Studioは音楽機材のセットながら25,000円のお求めやすい価格になっています。となると気になってくるのは品質に問題が無いか。
ということで、同梱の商品毎に見ていきましょう。
AudioBox iTwo
このセットのメインアイテムであるオーディオインターフェース、本体はアルミで出来ており、触った感じはMacBook Proとかなり近い。
メインの音量コントロールと、ヘッドホンのコントロールが分離していたり、ファンタム電源のON/OFFがLEDで確認出来たりと細かい部分もしっかり作られています。
側面両サイドにはPreSounsのロゴが刻印されています。
シンプルな背面、それぞれのポートにどの端子を接続すれば良いのかを簡潔にまとめています。
実際マイク・ラインの録音を試してみると、味付けの無いクリアな音質に仕上がっています。
レイテンシー(音の遅延)も少なく、バランスが取れているのでは無いでしょうか。
コンデンサーマイク M7マイクロフォン
一般的な入門価格帯のコンデンサーマイクですが、音質は中々の物。AudioBoxのクリアなアンプも相まってか、素直な音に仕上がります。
大きくもなく小さくもなく、The普通。手持ちで使うことはまず無いですが、収まりは良いです。
マイクホルダーはねじ込み式、取り外しが面倒なので個人的には今ひとつ好きではないのですが、普通は付けっぱなしで気にならないでしょう。
モニターヘッドホン HD7
元々AKGのAKG K240MK2の音が好きで使っていたのですが、このHD7は少しステレオ感が狭い印象。
締め付けはそこそこキツく「音楽を聞いてリラックス〜」みたいな使い方には向いていません、あくまでも音確認のモニター用ですね。
AudioBox iTwo + M7マイクロフォン + iPhoneで録音してみた
さて、ようやく本題です。実際にAudioBox iTwo Studioを使用していきましょう。
今回は、配信向け設定ということでiPhoneに接続して使ってみます。
かなりクリアで耳障りの良い音に仕上がっているのでは無いでしょうか。
エアコンをつけたまま録音したのでノイズが大きめですが、実際にラジオや配信で使う場合はBGMを追加する事になると思いますので、ほとんんど気にならないと思います。
その他、用意しておくと便利なアイテム
外部のマイクを使う上であると便利なアイテムがマイクスタンドとポップガード。
マイクスタンドはその名の通りマイクを立てるスタンドで、ポップガードは破裂音やブレスを和らげる(リップノイズを防ぐ)効果があります。
配信の場合は、卓上スタンドとポップガードがセットになった物を購入すればいいと思います。
1つは持っておきたい外部マイク
スマートホンやカメラの内蔵マイクでも必要最低限の音声は収録出来ますが、外部マイク、特にコンデンサーマイクを使うとかなり音質がアップします。
少し手間が増えてしまいますが1家に1台持っておきたいですね。
入門用のセットは様々なメーカーから出ていますが、AudioBox iTwo Studioは扱いやすく品質が高い、特にApple製品が好きな方には気に入ってもらえると思います。