「ENCHANT MOON / 初音ミク」公開しました
みなさまこんにちは、YAMINABE RECORDSのいしぐろ(@YR_ishiguro)です。
音楽活動再開の第一段として、楽曲を公開しました。
この記事では、制作背景やポイントなどを簡単にご紹介します。
SFチックなストーリーと4つ打ちリズムの進行感
イントロはメロディー・ベースライン・リズムと激しく動く一方、サビは4つ打ちのシンプルな構成になっています。
最初は漠然と「シンセを使った曲を作ろー」みたいな考えで作り始めましたが、この構成が出来てからはSFがメインテーマになりました。
モチーフは竹取物語で、解釈の中に姫は宇宙人なのでは?という物があります。
とりあえずSFチックな竹取物語という大枠だけ決定し、あとは作詞のまなみんにストーリーをぶん投げたところ、良い感じに解釈してくれました。
歌詞の中で同じ単語や、響きが似ているフレーズが繰り返されている箇所が多いのですが、これが宇宙空間のような浮遊感を演出しており、楽曲のイメージにフィットしています。
使っている音源・プラグイン
ここからは技術的なお話。この楽曲に使っているプラグインの紹介です。
ベース音源 IK Multimedia MODO BASS
彗星のごとく現れ、あっという間に定番のベース音源になったMODO BASS。
PCの中で実際のベースをシュミレーションするモデリング形式のプラグインになっています。
実際に1音1フレーズずつ録音するサンプリング形式に比べると、容量を減らせるので多くのモデルのベースが収録されています。
…といっても実際に使うと気に入ったモデルしか使わなくなるので、そんな事よりも操作の手軽さが個人的なお気に入りポイント。
スライドやスラップといった奏法も十分に収録されており、自分のようなベース未経験の人間でも一定水準以上のクオリティで打ち込みが可能です。
シンセサイザー Vengeance Avenger
一言でいうと、めっちゃ音の良いシンセサイザーです。
この曲だとイントロや間奏・アウトロのリードシンセ、バッキング、アルペジオとほぼすべてのシンセ音をこちらの音源で担っています。
様々な設定項目があり好みの音が作れるのですが、正直にいうと持て余します。
このシンセには強力なファクトリープリセットが付属しており、選ぶだけで極太のシンセ音を使うことが可能です。
ファクトリープリセットだけでは物足りないという場合は、別途拡張パックが販売されているので追加すれば満足する音が見つかると思います。
ドラム音源 XLN Audio Addictive Drums 2
SONAR Platinumを購入した際についてきたのでこちらを使っています。
こちらの音源はプリセットをそのまま使うと一発でバレるくらい特徴がある音源なので、内臓のエフェクトはすべてオフにし、パラアウトした物にDAW上でエフェクト処理をしています。
ADpakは定番のStudio Popを使っています。
ループ・FX Splice
パーカッションのループや、サビ前のスクラッチ音などは定額で素材がDLできるサービス、Spliceを利用しています。
よくあるサンプルパック集だと、数千円で何GBの素材が入っている…みたいな物が多いですがSpliceの場合Webで試聴したサンプルを個別にダウンロードできるので、気に入った素材のみ購入する事が可能です。
私は1番安い月額800円ほどのプランですが、100pt(素材100個分)あるので普通のポップスを作る程度のユーザーであれば、使い切れていません。
効果音やループを楽曲に入れ込むと、良い感じに曲に厚みが出てくるのでおすすめですよ。
ちなみに↓のボタンから登録すると、100クレジットがもらえます。
動画はLive2Dでループアニメーションを作成
描いてもらったイラストは1枚絵だったのですが、先述の浮遊感を出すべくアニメーションさせることにしました。
Live2Dというアニメーションソフトでパーツ分けし、髪や服が揺れている感じと瞬きを表現させています。
動画自体はAdobe After Effectsで作成していますが、特に変わったことはしておらずエフェクトもデフォルトのもののみ使用しています。
まとめ
久しぶりに作曲するにあたって、Youtube上で作曲系の講座やHowto記事を読み漁りました。その結果かどうかはわかりませんが以前の自分の曲とはまた違った雰囲気に仕上がったのでは無いでしょうか。
それにしても、昔はDTMを独学しようと思うと本を読むくらいしかありませんでしたが、今の時代だと色々な情報が公開されていて楽しいですね。自分も誰かの役に立つコンテンツを公開していけたらなと思います。
ということで、まだ曲を聞いていないという方はぜひご清聴ください。