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提灯火

  • 詞/曲:いしぐろ
  • 絵:ゆっこ
  • 唱:KAITO
  • 動:ヤミナベレコーズ
風濡れて 酔い塗れ 道に迷われど 灯ひとつ
時更けて 宵闇へ 後は振り返らず おいでませ


さて ここに起こしなられた 浮世の迷い者よ
伸るか反るか決めて 足元見て通りゃんせ

ただ 人知るとも知らず 渡る世間にゃ欲ばかり
嗚呼 嘆く息が漏れて 塵とて散るは 羽の音

先駆けて 待ち惚け それは夢か現か幻か
咲きかけて 沈丁花 咲けば惑う心 蜜の味

永久の物語 揺らり 流れ落つ 後の祭
虚ろに溢れる 夢語り 放たれた言の葉 空を切る

艶やかなその灯 ひとり その先へと誘い込む
闇夜に紛れる事は無い 願わくば探してみませんか

否 忘れ難き 哀は終わり 意志隠し
連られ行くは 夜更けの旅


さっと払いて はっと見上げる 雲を纏い月は陰り
灯もたらす 黄金色 疑心持たずに ただ追いかけよ

満ち足りて食べ飽きて 結局振り返って しまっても
朽ち果てて開かない ならば 蓋をして仕舞いなさい

雨曝しの遠回り 指先に触れる琴線が
温もり求める音がして 隠された心の封を切る

替え要らずの言葉借り 翻し去るは とどのつまり
朧げ数える声は無い 改めて襟を正しましょう


「照らされたこの道を 迷わず行きなさい」


恋しくて 確かめた 思惑重ねるは 人の性
恋しくて 真に受けた 妖艶に薫る 秘匿の色

 

夢心地の道標 繰り返し続く夜の情け
誰しも咎める者はない 返り咲くあなたの桃源郷

艶やかなその灯 ひとり 顧みる夜は終わり
闇夜に紛れる事は無い それでは お仕舞いにいたしましょう 

嗚呼 今宵の月 愛始まり 道の先
進み行くは 夜更けの旅

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