LG 27UD58-B レビュー | 4Kディスプレイ初心者機ながら使いやすさ抜群でコスパの良いモデル
みなさまこんにちは、YAMINABE RECORDSのいしぐろ(@YR_ishiguro)です。
自室を快適にする作戦を地味に進行しており、第1弾としてメインモニターを新調する計画がありました。
仕事で使っているのはLGのハードウェアキャリブレーション対応の4Kモニター「27UK850-W」
USB Type-Cケーブル1本でMacBookと接続できUSBハブを兼ねる優れものなのですが、結構なお値段です。
流石に手が出せず、古いディスプレイで我慢していたのですが、Amazonのセールを見ていると同じLG製で安価モニター「27UD58-B」を発見。1万円近く値下がりしていたため思い切って購入しました。
目次
LG 27UD58-B 仕様・特徴
大まかなスペックは下記の通り。
画面サイズ | 27インチワイド |
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解像度 | 3840×2160(4K ※正確にはUHD) |
パネル種別 | IPSパネル / ノングレア(非光沢) |
入力端子 | HDMI×2 DisplayPort×1 |
スピーカー | 無し |
とにかくコスパの良い価格
このモニターの特徴として1番はやはり価格の安さでしょう。現存する27インチの4Kディスプレイの中で最安値クラスの45,000円、セール時の価格は驚きの35,000円。前途の仕事用モニターは購入当時85,000円ほどでしたので、驚きの安さ。
だからといって液晶の品質や本体の造りが悪いわけではなく、さすが液晶モニター業界を牽引するLG品質だなというのが素直な感想です。
視野角の広いIPS液晶を搭載
液晶パネルにはTN・VA・IPSの3種類が主流になっています。
TNパネル
低コストで応答速度が早いという特長があり、かつては主流のパネルでした。ただし、見る角度で色が大きく変わるという欠点があり、早い応答速度が要求されるゲーム用や低価格モデルでの採用が中心です。VAパネル
VAパネルはかなり純粋な「黒」を表現でき、コントラスト比を高くしやすいという特長があります。一方で、IPSパネルと比べると視野角が狭く、斜めから見た場合には性能をフルに発揮できないということもあります。IPSパネル
採用製品が増えているパネルです。視野角が広く、色が安定しやすいので目にも優しいと言われています。応答速度は遅めですが、画質の高さが特長で、シビアな色表現が求められる場面で好まれます。
27UD58-Bに採用されているのは比較的高価で発色の良いIPSパネル。応答速度が遅めなのでゲームには向かないとされていますが、私程度の弱小ゲーマーであればPUBGなどの反射を試されるゲームをしても問題ないレベル。
それよりも発色の綺麗さに目を奪われます。また視野角が広いのでデュアルディスプレイ等で体の正面に液晶を持ってこれない場合でも問題なく使うことが出来ます。
他社のIPSモニタで4K対応の物となると高価になってくるので、45000円という価格で買えるのは助かりますね。
4K 60Hzの出力に対応しているHDMI&DisplayPortを搭載
出力するPCにもよりますが、滑らかに映像を表現する60Hzに対応しています。私が使っているMacBook Pro 2015・2016共に4K 60Hzが使えるので、なめらかな動作を体感できています。
このモニタに変えるまでは2万以下の安いモニタを使っていたのですが、正直ここまで変わるのか…という感じ。
ちなみにMacBook Proから外部出力する場合、DisplayPortを利用しないと最大限の力を発揮しないようです。はじめは付属のケーブルを利用して接続して60Hzが選択できず悩んでいたのですが、ケーブルとポートを変更すると設定出来ました。
MacBook Pro 2015等のThunderbolt 2の場合はこちら
MacBook Pro 2016以降のUSB Type-C(Thunderbolt 3)の場合はこちら
開封・同梱品について
さすがに低価格モデルな感じで、THE普通の段ボールに梱包されています。
- モニター本体
- スタンド
- 電源ケーブル
- HDMIケーブル
- DisplayPortケーブル
- ドライバーディスク
- 説明書
- 保証書
ざっとこんな感じの内容なのですが、ここで気になるポイントが電源のケーブル。大型のモニターになってくるとACアダプターが必要になる場合があり邪魔なのですが、こちらのモニターはケーブルのみで動きます。嬉しい。
外観はお値段なりだが、使いやすい配慮が所々みられる
ディスプレイ本体を支えるスタンドを見ると顕著なのですが、外観はプラスチック製でお世辞にも高級感があるとは言い難い。高級機種である27UK850-WはMacに合わせたかのようなマットなシルバーなのを見てしまうと雲泥の差かなと。
取り付け機構も簡略化されており、ネジ留めが必要となってきます。逆に考えるとハメコミ式よりつけ外しがしやすいので、模様替えでスタンドを外す必要がある時は楽かもしれませんね。
ケーブル用のポートは下部ではなく背面にあります。アームを使った際にケーブルをまとめたい時は背面にポートがあったほうが良いので、これはGoodなポイントです。
メニューの操作はLGのモニターではおなじみのジョグスティック。よくあるボタン式よりも断然設定の変更が行いやすいです。日本のメーカーもこの形式にして欲しい…
Macの場合はカラープロファイルをApple RGBにした方が良いかも
上の写真はMacBook Proとの比較ですが、若干黄みがかっているのと、コントラストが弱いのがわかると思います。
デフォルトではモニターに準じたLG Ultra HDというカラープロファイルが当てられて居るのですが、このプロイファイルがイマイチなのかもしれません。
そこで、元々Macに設定されているApple RGBプロファイルへ変更したところMacBook Proのモニターと併用した際の違和感もなく、発色が良くなったのでこのモニターをMacで使う場合は試してみてください。
アマチュアデザイナーやイラストレーターにオススメ
27インチのモニタとは4K解像度と相性がいいサイズで、これ一枚あるとクリエイティブ作業が捗ります。Photoshopを開きながら横で資料を見るというような使い方で威力を発揮します。
デザインやイラスト、動画等を制作するクリエイターにはピッタリではないでしょうか。
sRGB Adobe RGBといった色表現には対応していないので、印刷物をメインとした制作をしている場合や、写真など色表現をシビアに行う場合は、きちんとカラーマネージメントが出来るモニタを使ったほうが良いと思います。とはいえ趣味で使う分には全く問題ないでしょう。
結論:4K入門や普段遣いにぴったりのモニターである
セール中とはいえ3万円台で4KモニターしかもIPSパネルのモノを買えるとは良い時代になったものですね。
もちろん上位機種に比べるとデザイン面やポートの無さ発色等劣る部分はありますが、自宅で趣味として使う分には十分な機能を持っていると思います。
PCを買ったときに付属でついてきたモニタを使っている人や、4Kデビューをしてみたい方はこのモニタで入門してみてはいかがでしょうか。
音の再生は外部スピーカーに任せよう
ちなみに、このモニタにはスピーカー機能はありませんので別途音を再生するスピーカーが必要です(ヘッドホン端子はあります)
Amazonでも絶大な人気を誇る5,000円で買えるBluetoothスピーカーを「Anker SoundCore 2」を私は使っています。気になる方はこちらも合わせてチェックしてみてください。