長年連れ添ったCakewalkからCubaseに乗り換えました
みなさまこんにちは、YAMINABE RECORDSのいしぐろ(@YR_ishiguro)です。
10数年前からCalkewalk社のSONARを愛用しており、運営会社が変わってからも無料化してからも使い続けていたのですが、とうとうNo1シェアを誇るCubaseに乗り換えました。
目次
Cakewalk by BandLabの不満点
現在は無料になったとはいえ、元は販売されていたDAWなので製品レベルの機能は持っているわけですが、やはり使っていると不満点が出てきてしまいます。
動作がかなり不安定
SONAR時代から言われていたことですが、Cakewalkはかなりの頻度で落ちます。
Midiの打ち込みをしている際はボチボチ落ちるくらいですが、ミキシングの作業をしていると高頻度でエラー画面とこんにちはする事になります。
自動保存機能にかなりお世話になっている訳ですが、最悪の場合操作していなくても自動保存中に落ちるなんて
本末転倒な現象に出くわす事もありました。
パソコンのスペックが悪いのかと考えた時もありましたが、クリエイター向けの高性能PCでも同じなのでCakewalk側の問題でしょう。
サードパーティーのプラグインや機材との相性が悪い
最近使い始めたIK Multimedia社のベース音源MODO BASSですが、こいつもCakewalkと相性が最悪でした。
具体的には下記のような現象が起こるのです。
- 発音しない事がある
- キースイッチを認識しない
- 何故か0.5半音くらい音がずれる
また購入を検討していたMIDIコントローラーも動作確認済み欄にCakewalkやSONARの文字はなく、購入に不安が出てきます。
セール中だったので、思い切って購入してみた
本当にCakewalkが悪いのか、他のDAWを使っても同じなのか、正直使ってみないことには分かりません。
そんな時、ちょうど業界NO.1のDAWであるCubaseがセールをしており、他社からのクロスグレードであれば40%オフの26,000円程度で購入できたので、思い切って乗り換える事にしました。
ちなみにセールは7月いっぱいまでなので、気になった方はチェックしてみてくださいね。
Cubaseを使ってみて、良かったところ
さて、この記事を書いてある現在、Cubaseを実際に導入してから数週間経過し、曲も作ってみました。
結論から言うと「乗り換えて良かった!」のですが、CakewalkからCubaseに乗り換えて特に良かったと思うポイントを紹介します。
安定性が格段にアップした
驚いたのが落ちないという事実。
Cakewalkが良く落ちるといっても、他のDAWでも同じではないか?と思っていましたが、そうでは無かったようです。
1曲打ち込みから完成まで落ちることなく稼働してくれたのはかなり驚いたと共に、落ちた際の復旧やモチベーションの維持といった手間が無くなったので、これだけで効率がアップしました。
サードパーティーとの相性ももちろん良い
先述のMODO BASSのバグもCubaseでは発生しませんでした。
考えてみれば当然なのですが、CubaseはシェアNO.1ということで、他社のソフトを開発する際もCubaseをメインとして設計されています。
動作検証などもしっかり行われているはずなので、エラーも起こりにくいというわけですね。
付属の音源・エフェクトのクオリティが高い
Calkewalkは無料のDAWなので良いとして、有料だったSONAR時代でも付属の音源やエフェクトに満足いくクオリティの物はあまりありませんでした。
Cubaseの場合、総合音源のHALion Sonic SEやピッチ補正のVariAudioなど付属のもののクオリティも高く十分実用できるレベルなのに驚きました。
コード進行を管理できるコードトラックが優秀
Cakewalkに無い機能で特に気に入っているのがコードトラック。
私は音楽理論を学んだこともなく、コードの理解もない感覚だけでやっている人間なのですが、そんな私でも簡単にコード進行を管理できます。
打ち込んだ和音を自動的にコードに変換してくれたり、進行の作成を補佐してくれたりと大変役に立ちます。
感覚でやっているのならコード表記しなくても良くない?と思うかもしれませんが、ギター音源などではコードとリズムを入力して鳴らす物も多いので、曲にどのコードが使われているか理解する必要は必ずあるのです。
キーボードショートカットの自由度が高い
Cubaseでは、ほぼ全ての機能に自分自身で好きなキーボードショートカットを割り当てる事ができます。
よく使う機能を覚えやすいショートカットに割り当てておけば、作業の効率化を計ることが可能です。
CakewalkからCubaseに移ってイマイチなポイント
10年以上使い続けてきたDAWを乗り換えたわけですから、違和感のある操作ももちろん出てきます。
ただ、これらの違和感は他の方法やツールで解消できたものもありますので、合わせてご紹介します。
マウスだけでの打ち込みは難しくなった。
Cakewalkを使い続けてきた理由のひとつにSmartToolという機能があります。
これは左クリックを押してる際は鉛筆モード、右クリックを押してる際は選択モードのような感じで、いちいちツールを切り替えることなく打ち込みが可能でした。
Cubaseの場合はツールを切り替えるかAltキーを押しながら操作すると同様の動作になりますが、結構頭がこんがらがります。
私はサイドにボタン数の多いゲーミングマウスを使っていたので、ここにショートカットを設定することで、スムーズにツールの切り替えを行えるようにしました。
ドラムエディタの操作感が微妙
Cubaseのドラムエディタでは、なぜかペンツールの代わりにドラムブラシツールというものを使う事になります。
これはドラムエディタのみで使うツールなのですが、ショートカットキーがペンツールとは別なのです。
ツールをキーで切り替える私にとっては致命的で、マウスのサイドボタンに指定したキーとは別のもので切り替える必要があるため、誤操作の原因になります。
また、ドラムマップの仕様も微妙で、マップ上の名前をクリックすると名前がマップ名を変更できるようになっているので、指定した音だけ選択したい際には左の小さいボタンを押す必要が出てきます。
マップ名を変更することはめったに無いので、せめてダブルクリックで変更の仕様にしてほしかったですね。
キーボードショートカット必須の操作感
基本的にCubaseはキーボードショートカットを使うこと前提に設計されており、そのため柔軟にカスタマイズ出来るのだと思います。
Cakewalkを使っていたときは、ほとんどの操作をマウスで完結していたので、覚えることも・キーボード操作も難しかったのです。
そこで、よく使うショートカットを割り当て視覚的に認識でき押しやすいアイテムStream Deckを導入しました。
右手はマウス、左手はSteam Deckという形でスムーズに作業できるようになりました。
不慣れな部分もあるが、とても満足な移行だった
まだまだ慣れない部分もありますが、Cubaseでもある程度スムーズに楽曲の制作が出来るようになってきました。
Cakewalkに無かった安定性のおかげで、ストレスなく作曲が進むのでとても満足しています。
また、ユーザーが圧倒的に多いためネット上に情報が沢山あり、わからないことはすぐに解決します。
現状とても満足しているので、これからはCubaseでガシガシ曲を作っていきたいですね。
購入はSOUND HOUSEが最安!!
この記事はひとつ昔のCubase11時点のお話ですが、現在ではドングル不要の12が出ています。もちろん私もアップデート済み。
SOUND HOUSEで(2023/3/3)現在セール中なので、ぜひこの機会に試してみてくださいね。